全線定期券について考えてみた

きっぷ・定期
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東京メトロ、都営地下鉄には「全線定期券」という、期間内全線が乗り放題というチケットが存在します。あまり一般的でないこの定期券ですが、どのような使い方ができるのか考えてみました。

全線定期の値段と一般定期券との比較

まずは値段について全線定期券が一般的な定期券と比べて何が違うのかを比較してみましょう。

全線定期券の値段

全線定期券の運賃は下記のとおりです。

有効期間東京メトロ都営地下鉄
1か月17,300円15,490円
3か月49,310円44,150円
6か月93,420円83,650円

通勤定期券との比較

まず、東京メトロ・都営地下鉄双方とも、単純に二駅間を往復するような場合は通勤定期よりも全線定期が安くなることはありません。

東京メトロ最長路線である東西線西船橋駅~中野駅間を全線の乗りとおすような通勤定期は1か月9,130円、3か月26,030円、6か月49,310円です。都営地下鉄の運賃表においても西高島平駅~本八幡駅間の場合でも通勤定期は1か月13,320円、3か月37,970円、6か月71,930円となります。

全線定期券の使い道

それでは全線定期券はどのような場合に活用できるのでしょうか。

営業などで都心の会社を回るとき

一番考えられるケースは営業などで都心部の会社を何社も持っている場合、東京メトロ・都営地下鉄のどの駅でも降りることができる全線定期券は強い味方です。

東京メトロの初乗りはICカードで168円ですので、1か月の場合102回以上(1日6回以上乗車)乗れば元が取れる計算になります。もちろんすべて初乗り運賃の範囲(1キロ~6キロ)ではないと思いますので、訪問先同士が遠い場合はより少なくなります。

都営地下鉄の場合、初乗りはICカードで178円ですので、こちらも1か月の場合87回以上(1日5回以上乗車)となります。

会社の帰りにいろいろなところへ寄り道したいという方も多いと思います。その場合も上記の乗車数を参考にして、どちらが得なのか考えることができると思います。

何人かで使いまわす

全線定期券はICカードのほか、磁気式でも発行することができます。

ICカードは記名人に限定されてしまいますが、磁気式の場合は持参人1名となり、何人かで使いまわすことができます。

上記のように、1人が一日に何回も乗り降りするケースは少ないが、一部門で誰かしらが毎日のように訪問先に出向くような場合、磁気式の全線定期券を購入することでメリットを享受することができます。

2区間の定期が必要な時

客先常駐などにより、本来の勤務先のほか別のところに毎日のようにいかなければならないケースです。

例えば、大江戸線の光が丘から汐留まで通勤しているが、たまに日本橋に用があるといったケースが当てはまります。この場合、大江戸線の光が丘駅~汐留駅間と浅草線の大門~日本橋間の2枚の定期を購入する必要があり、その合計は下表のようになります。

光が丘~汐留大門~日本橋合計
1か月通勤定期12,390円7,580円19,970円
3か月通勤定期35,320円21,610円56,930円
6か月通勤定期66,910円40,940円107,850円

このように定期を2枚持たなければならない場合、それぞれの定期を購入するよりも全線定期券を購入したほうが得するケースがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ケースバイケースであると思いますが、全線定期券というものが身近になれば幸いです。営業の方のみならず、東京メトロや都営地下鉄沿線にお住まいの方にも十分に活用可能なのではないかと思います。

特に定期券を2枚持ちをしなければならない場合は検討してみると良いと思います。

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