東京メトロ・都営地下鉄の改札外乗り換え活用(ちょっとした買い物に)

きっぷ・定期
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東京メトロ・都営地下鉄のいくつかの駅では改札外の乗り換えを行っています。これを使えば1時間以内であれば改札の外(駅の外)に出ることが可能です。これをうまく使えばちょっとした買い物や荷物の受け渡しなどに活用できます。テレワークの導入で定期券からきっぷや回数券での通勤となった方は知っておくといろいろと便利だと思います。

改札外乗り換えとは

東京メトロの各路線を乗り換えを行う際、いくつかの駅で改札の外に出ることができます。

概要

東京メトロや都営地下鉄にはいったん改札を出て乗り換えする駅があります。この制度をうまく利用すれば、新たな初乗り運賃を払わずに少しの間(60分以内)であれば、駅の外で寄り道をすることが可能です。

活用例

それでは銀座駅・銀座一丁目駅の改札外乗り換えを例にとってみましょう。池袋駅~大手町駅のきっぷで、銀座で少し買い物をするケースを想定します。

銀座で出て60分以内に銀座一丁目の改札を通れば乗り換え扱いとなり、運賃は丸ノ内線の大手町駅~池袋駅の200円(片道乗車券)・199円(IC乗車券)で計算されます。(東京メトロは最も短い経路で計算されるため同額となります。)

バラバラに買うよりもかなりお得であることがわかりますね。

改札外乗り換えの方法

それでは具体的に改札外乗り換えのやり方を紹介しましょう。交通系ICカードと普通の切符(片道乗車券)や回数券で異なります。

交通系ICカードの場合

PASMOやSuicaといった交通系ICカードの場合、対象駅で普通に改札を出て、また改札を通って入れば改札外で乗り換えたこととして扱われます。(やっていることは普通の乗り換え乗車なので、当たり前ですね。)

切符(片道乗車券)・回数券の場合

一方、普通の切符(片道乗車券)や回数券はオレンジ色の改札口を通って改札を出なければなりません。オレンジ色の改札を通ると乗り換えすると判断されて自動改札機がきっぷを返してくれますが、その他の改札機ではそのまま回収されてしまいますので注意が必要です。

下の写真の左側の「のりかえ」と書かれたオレンジ色の自動改札機が乗り換え用の自動改札機になります。こちらに入れればきっぷは回収されずに返却されます。(交通系ICカードはオレンジの自動改札機でなくとも問題ありません。)

乗り換え改札機の例、左側の「のりかえ」と書かれたオレンジ色の改札機にきっぷをいれると回収されずに返却される。

乗り換え先の駅で再度改札に入場する場合、手持ちの切符を自動改札機に入れれば問題ありません。(オレンジ色の改札は入場時にはありません。)

実施している駅

東京メトロでこの改札外で乗り換えを行える駅は下記のとおりです。

  • 上野駅(銀座線と日比谷線)
  • 三越前駅(銀座線と半蔵門線)
  • 大手町駅(丸ノ内線・東西線・千代田線・半蔵門線のそれぞれで可能)
  • 池袋駅(丸ノ内線と副都心線、丸ノ内線・副都心線と有楽町線)
  • 飯田橋駅(東西線と有楽町線・南北線)
  • 日比谷駅(日比谷線・千代田線)と有楽町駅(有楽町線)
  • 淡路町駅(丸ノ内線)と新御茶ノ水駅(千代田線)
  • 上野広小路駅(銀座線)と仲御徒町駅(日比谷線)
  • 渋谷駅(銀座線・副都心線)
  • 新宿三丁目駅(銀座線と副都心線)
  • 人形町駅(日比谷線)と水天宮前駅(半蔵門線)
  • 築地駅(日比谷線)と新富町(有楽町線)
  • 銀座駅(銀座線・丸ノ内線・日比谷線)と銀座一丁目(有楽町線)
  • 虎ノ門駅(銀座線)と虎ノ門ヒルズ駅(日比谷線)

都営地下鉄の改札外乗り換え

都営地下鉄も蔵前駅と東日本橋駅・馬喰横山駅の2箇所だけですが改札外乗り換えを実施しています。

  • 蔵前駅(浅草線・大江戸線)
  • 東日本橋駅(浅草線)・馬喰横山駅(新宿線)

PASMOやSuicaのIC乗車券の場合は東京メトロと同じ60分以内での乗り換えとなりますが、磁気乗車券は時間制限はありません。都営地下鉄においても東京メトロと同様に実際の乗車経路に関わらず、最も短い経路のキロ程にて計算されます。

したがって、この2駅で所用がある場合は普通乗車券(切符)をうまく利用すれば、あまり費用がかからずに立ち寄ることが可能です。

気をつけておきたい点

60分を超えた場合

乗り換え時間の60分を超えてしまった場合は初乗り運賃が必要になります。

乗り換え駅までの運賃のほうが高い場合

主にUターンを描くようなルートの際の注意ですが、乗り換え駅改札の出場時点までの運賃が必要になります。仮に最終的な目的地の運賃より出場時点の運賃が高かった場合でも払い戻しはありません。(初乗り分を節約という視点では効果があります。)

定期券では経路が決まっている

定期券などの利用する経路が決められている場合、経路外の利用はできない(追加の運賃がかかる)ので注意してください。例えば所持している定期券の経路が大手町駅~(丸ノ内線経由)~池袋駅であり、銀座駅で降り、銀座一丁目で再入場して池袋に向かうルートの場合、大手町駅~銀座駅、銀座一丁目~池袋間の運賃がそれぞれ必要です。

まとめ

いかがでしたか。テレワークなどにより片道乗車券や回数券を利用する人が増えていると思いますが、このように費用をかけずに途中下車する方法もありますので、頭の隅に知識としてとどめておくと役に立つことがあるかもしれませんね。

東京メトロと都営地下鉄の連絡乗車券の活用方法は下記の記事で紹介しています。うまく利用すると60分という制約もないため、映画や美術館・博物館めぐり、商談など乗り換え時間の60分では足りないケースにも活用することができると思います。

テレワークの通勤に役立つアイデアについては下記の記事にまとめてますので、参考にしていただければ幸いです。

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