東京メトロで片道乗車券で可能な改札外での乗り換えの活用方法について、先日の記事では乗り換えの際に買い物や観光ができるといった使い方の記事を書きました。今回はこの制度を本気で活用?した場合、どのように使うことができるのかルールなどの細かい点も踏まえて書いていきたいと思います。
下記が先日の記事になります。よろしければご覧ください。
活用にあたってのルール
先日の記事ではあまり説明していなかった、片道乗車券などの改札外乗り換えに関するルールについて、まずは解説したいと思います。多少重複する箇所もありますがお付き合いください。
改札外乗り換え
東京メトロではいくつかの駅で改札外での乗り換えを認めています。少し離れた2駅であっても、初乗り運賃を払わずに乗り換えることが可能になります。現在、以下の14箇所存在します。
- 上野駅(銀座線と日比谷線)
- 三越前駅(銀座線と半蔵門線)
- 大手町駅(丸ノ内線・東西線・千代田線・半蔵門線のそれぞれで可能)
- 池袋駅(丸ノ内線と副都心線、丸ノ内線・副都心線と有楽町線)
- 飯田橋駅(東西線と有楽町線・南北線)
- 日比谷駅(日比谷線・千代田線)と有楽町駅(有楽町線)
- 淡路町駅(丸ノ内線)と新御茶ノ水駅(千代田線)
- 上野広小路駅(銀座線)と仲御徒町駅(日比谷線)
- 渋谷駅(銀座線・副都心線)
- 新宿三丁目駅(銀座線と副都心線)
- 人形町駅(日比谷線)と水天宮前駅(半蔵門線)
- 築地駅(日比谷線)と新富町(有楽町線)
- 銀座駅(銀座線・丸ノ内線・日比谷線)と銀座一丁目(有楽町線)
- 虎ノ門駅(銀座線)と虎ノ門ヒルズ駅(日比谷線)
IC乗車券の場合はどの自動改札機でも問題ありませんが、磁気乗車券の場合はオレンジ色の改札機を通る必要があります。(下の写真の左側の改札機のように「のりかえ」と書かれています。)
ただし、改札外に出る際に乗車駅から乗換駅までの運賃がかかります。この運賃が仮に乗車駅から目的の駅までの運賃より高かった場合でも返金されません。
乗り換え時間は60分
上記の改札外乗り換えを利用して東京メトロの路線間の乗り換える場合、60分以内に乗り換える必要があります。つまり改札を出て入るまで60分しかないということになります。ちょっとした買い物や観光はできそうですが、映画鑑賞や美術館・博物館に行くのは難しいです。
もし60分を超えた場合は初乗り運賃を取られることになります。
最短経路での運賃計算
東京メトロ間で乗り換えが可能な範囲であれば、片道普通乗車券の運賃は最短の経路で計算されます。少し規定は異なりますが、JRで言うところの大都市近郊区間と同じ考え方で、これにより運賃が「大回り」乗車が可能になります。また、同じ駅に戻ってくるようなことや同じ路線を戻るようなことはできません。
ルート
この改札外乗り換えを認めている14箇所すべてを通過するようなルートはどのようなものであるか調べてみました。まだ実行可能か試しておりませんので、行う場合は自己責任でお願いします。5時間程度あれば試していみることが可能ですので、時間があったら際はチャレンジしようと思います。
サンプルルート
桜田門駅から浅草駅までの200円の切符で改札外の乗り換えが可能な14駅を乗り通せるルートを考えたので紹介します。
桜田門-(有楽町線)-1. 有楽町・日比谷-(日比谷線)-2. 虎ノ門ヒルズ・虎ノ門-(銀座線)-溜池山王・国会議事堂前-表参道-(銀座線)-3. 渋谷-(副都心線)-4. 新宿三丁目-(丸ノ内線)-赤坂見附・永田町-(半蔵門線)-九段下-(東西線)-5. 飯田橋-(有楽町線)-6. 池袋-(丸ノ内線)-7. 淡路町・新御茶ノ水-(千代田線)-8. 大手町-(丸ノ内線)-9. 銀座・銀座一丁目-(有楽町線)-10.新富町・築地-(日比谷線)-11. 人形町・水天宮前-(半蔵門線)-12.三越前-(銀座線)-13. 上野広小路・仲御徒町-(日比谷線)-14.上野-(銀座線)-浅草
ルート作成のポイント
ルートの作成にあたっては、永田町駅・赤坂見附駅、大手町駅といった乗り換えの中核になる駅をどのように通すか、改札外乗り換えができる駅が初期に作られた銀座線・丸ノ内線・日比谷線および他路線から距離がある有楽町線であるため、苦労すると思います。
まとめ
今回は東京メトロの改札外乗り換えを極限まで利用するとどうなるかを記事にしました。
60分の乗り換え時間を活かせば、場合によっては1日乗車券よりも安く移動することができそうですね。都営地下鉄、都営・メトロの乗り継ぎについても記事にしたいと思いますので引き続きよろしくお願いいたします。